オフィシャルブログ

古美術門運孔のよもやま話~美をつなぐ仕事~

古美術門運孔の更新担当の中西です

 

美をつなぐ仕事

 

古美術品業は、文化のバトンをつなぐ仕事です。
美術館のように収蔵するのではなく、生活の中へ、次の持ち主へ、次の時代へ。
その間に立ち、価値を見極め、整え、伝える。最後に、古美術品業の魅力を“仕事”としてまとめます。


1)信用が積み上がる仕事🤝

古美術は信用の世界です。
真贋、説明、価格、修理の透明性、由来の整理。
誠実であるほど信頼が積み上がり、良い品が集まり、良い顧客とつながります。
短期的な利益より、長期的な信用が資産になる仕事です。


2)学びが一生続く面白さ📚

古美術の世界に「これで完璧」という到達点はありません。
時代もジャンルも広く、研究も進み、評価も変わります。
学び続けるほど目が育ち、目が育つほど世界が広がる。
知的な仕事としての魅力が大きいです。


3)人の物語に触れる仕事👥

古美術には人の歴史がついてきます。
茶人が使った道具、旧家が守った掛軸、旅人が持ち帰った器。
その背景を聞き、整理し、次へ渡す。
モノの取引でありながら、人の人生に触れる仕事でもあります。


4)向いている人の特徴🌿

古美術品業に向いているのは、次のような人です。
・観察が好きで、細部の違いを楽しめる
・学ぶことが好きで、知識を積み上げられる
・人との信頼関係を大切にできる
・美意識を言葉にするのが好き
・誠実に仕事ができる

派手さよりも、積み重ねが強みになる世界です。


5)古美術品業の誇りは「残すこと」🏺

古美術は、残されたから今ここにあります。
そして、残す人がいなければ次の時代には届きません。
古美術品業は、残すための仕組みを支える仕事です。
美を守り、美を伝え、美を暮らしに戻す。
その仕事は静かですが、とても強い価値を持っています。